【 継承工房 工程−蒔絵 】


−蒔絵について−

漆で絵を描き、金銀粉を蒔くことから、蒔絵と呼ばれています。
漆を接着剤として使い、漆の堅牢性を利用すると共に、
立体感のある表現が可能になることが特徴です。

精密機械のような繊細な筆使いをお楽しみ下さい。


■ 蒔絵 制作工程 ■

置目
下書きに当たる部分で、最終的な絵を原版として紙で用意し、軽く跡をつけます。
今回は「丸」を描くので、木製のコンパスで下書きをしております。
接着剤として、漆を塗ります。
ここからは通常、全てフリーハンド。
最も技量が問われるシーンとなり、寸分の狂いもなく筆をはしらせます。
なお、細かな絵の場合は、幾度にも分けて漆を塗り、精巧な絵に仕上げます。
漆がある程度乾いたら金銀粉を蒔きます。
粉を上から蒔いたり、写真のように綿に含ませ撫で付けたり致します。
蒔絵とは異なりますが、最後の仕上げで多い「金箔」も、同様に漆で接着をいたします。
箔は直ぐにシワが入ってしまいますので、丁寧に、かつ、スピーディーに作業を行います。
筆は絵に応じ、数多く用意しています。弾力に富んだ、動物の毛を使用しているとのこと。
右の写真は金粉。
仕上げのイメージに応じ、様々な大きさの金銀粉を使い分けます。

−蒔絵師 小泉三教−
この技量を持った人は、最近本当に少なくなりました。
弊社の蒔絵も多くを依頼しており、正に継承工房の名に
相応しい仕事をして頂いております。

彼の仕事一覧は下記の通りでございます。
応援頂けましたら幸いです。



−小泉氏の描いたアイテム−




汁椀 日月
座興盃 橙
カフス 白檀
カフス 銀研出





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